11月13日 どうにも姿勢が

どうにも姿勢が悪くなってしまうので眼鏡をかけてみた。
全然度数があってない。まあ、かけないときよりは姿勢を維持できそうなので、今日はこのスタイルのまま書く。


昨日『誓願』を読み終わってしまった。
侍女の物語』の最終章でこのディストピア世界の大まかな行く末は明かされているので心配する必要はないはずなのに、エラいハラハラドキドキさせられたんですけど。
最後の二人が海辺の岩場を命懸けで渡るシーンなんて、島尾ミホの『海辺の生と死』を思い出した。

侍女の物語』との大きな違いのひとつに、立場の違う女性たち三人の視点で物語が進んでいくという点があるんだけど、この語り口の書き分けが素晴らしかった。
人の語りって言葉遣い、思考回路、ユーモラスさとかいろんな要素があって、それらはその人のこれまでの人生によって培われてきたものだから、語り口自体でその人物の人生を表現できるんだって思って、めちゃ天才めちゃ感動した。
終盤、状況が変化していくなかで、この人いままでだったら絶対そういう言い方しないだろうなって感じる部分があったりして本当に最後まで唸らされた。

あと、図書館が女性たちの居場所になっているのもとても意味がある設定なんだろうと思うんだけど、いまのわたしには上手く言語化できなくて悔しい…。きっとかつて女性たちは読み書きする能力を奪われ、世界を狭められていた歴史があるからこそ、そばに本があることがとても大切なんだろうな。本は世界を広げるから。
ガンパウダー・ミルクシェイク』という映画でも似たような描写があって超ブチ上がった記憶がある。リディア伯母はニューマン枢機卿の『わが生涯の弁明』のなかに『アルドゥア・ホール手稿』を隠していたわけだけど、『ガンパウダー・ミルクシェイク』では元殺し屋の女性たちが運営する図書館の本(しかもジェーン・オースティンヴァージニア・ウルフの作品)のなかに隠していた銃や武器で敵に反撃するという爽快of爽快なシーンがあるので、観てない方は是非に。

とにかくわたしは女たちが何かを企てて、反撃の狼煙をあげる話が大好物なので、それはもう胸熱のままぐいぐい700ページ超を読んでしまったよ。
(オブフレッドへの言及は若干余計なサービス精神だった気がしなくもないけど。)



今日買ったバラがすこぶるかわいい。
ラスティックという品種。多分。
いつか庭を持てたらバラをたくさん植えたい。