12月17日 また会ったね、わたし

また会ったね、わたし。
いつになるかと思ったけど、今日だったんだね。

 


世界に追いつけないわたしは、わたしが触れることのできた世界を書き留めておくことでしか思考し、時間の流れを記憶として大事にしまっておくことができない。

だから毎朝日記を書き、仕事の合間にその時の感情をノートに綴り、夜はこれを書く。

そうしないとなんにも残らない。全てがなかったことになってしまう。
その結、自分が信じられなくなって、言葉を失うんだと思う。

自分の言葉で話せなくなくことは本当におそろしいこと。
常に誰かの言葉を借りていたら、それは相手に伝わるし、なにも伝わらない。

この突然内臓が泥水でいっぱいになったようなこの感覚は、なにに悲しみを感じる必要はないのに脳がわたしを深く落ち込ませてくるこの感覚は、わたしの言葉でしか残らない。

わたしは書くひとでありたい。
わたしは書くひとである。
自分の言葉を持つひとでありたい。
自分の言葉を持つひとである。
言葉の力を信じているひとでありたい。
言葉の力を信じているひとである。

友人たち、先人たちの声をこぼれ落ちてしまうときこそ書こう。
その背景にはわたしの物語があるはずだ。
それは書くに値する物語のはずだ。

これがわたしなりの落ちこぼれ方。
自分には置いていかれたくないし、置いてけぼりにしてなるものか。

強く長い根を張れ。今はそれでいい。
他人からは分からずとも、自分が分かっていればいい。
少しずつだが着実に前へ前へと進んでいることを。
他人の時間軸で自分を図るな。

書いた分だけ地に足がつき、次の道筋がみえてくる。
書いた分だけ自分のことを疑わずに済む。

自分の言葉をお守りがわりに、今日を乗りこえる。